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[ 戻る ]自己防衛
2011-07-22 10:10:41 0 Comments
昨日ある地方のかたから放射能の現状をお聞きしました
普通の主婦の方なのですが、必死で育てた
子供さんの事が心配でガイガーカウンターを購入し
自ら線量を計測しているとの事でした
マスコミなどで発表されているものとは違う値を
おっしゃっていました。
雨樋の排水溝などのホットスポットは
言うまでもありませんが室内も東京辺りと比べると
単位が違う数値が出ているようです
行政もどこから除染をしていいのかわからないのが
現状なのかもしれません。
以下にまた、武田先生のブログをのせます。
少なくとも科学者としての良心は確りしている先生です
信じて良いと思います。
政府と電力の反撃に備えて(1) ふたたび1年1ミリから5ミリ
電力が反撃をする時期に来ました。
多くの専門家を動員して、
1) 放射線の被曝はたいしたことはない、
2) 原発は安全だ、
3) 救命ボートは用意しなくても良い、
と言ってくるでしょう。それに対して子供たちの健康を守り通さなければなりません。
・・・・・・・・・
その第一回、やや簡単に整理をしていきます。相手が反撃してきたら、決定的な打撃を与えてください。
【労災】
事故が起こるまで、日本政府は、「放射線被曝者に対する白血病の労災認定」として、「相当量の被爆をした場合」に認定するとして、この「相当量」は「5ミリシーベルト以上」としています。
事実、1994年、磐田労基署は6ミリシーベルトの被爆を受けた人を「労災に認定」しています。
「労災認定」というのは、主に成人男子が職業的に、健康管理や線量測定をしながら放射性業務をしている状態の病気の認定です。
その基準を5ミリシーベルトにおき、それ以上を「被爆による病気」と認定していたのが「日本政府」であり、それを支持していたのが「放射線防御学」の先生方なのです。
1) 成人男子でも5ミリシーベルト以上は危険なのですから、子供はゼッタイに避けましょう。
2) 放射性防護学の先生で5ミリシーベルト以上でも大丈夫と言っている先生は「二枚舌」なので信用しないように。
【一般人の防護】
2011年5月25日、政府の原子力保安院は、「被曝について法律違反をした」という理由で東電を厳重注意処分にしました。
その理由は、一般人(放射線業務従事者でない人)の女性2人が、2人が一般の線量限度である年1ミリシーベルトを超えて被ばくした、ということでした。
つまり、年1ミリシーベルトは法で決まっているので、国も違法なことは罰せなければならないことを示しています。
それなのに、放射性防護学の先生や自治体は「法律を違反」しているのです。罰せられなければなりません。
【論理矛盾】
福島原発以後、「放射性防護学の権威、第一人者、専門家」と称する人が多くテレビや週刊誌に登場し、「年1ミリシーベルトなど無意味」と言っています。
仮にその人たちが「権威、第一人者、専門家」なら、年1ミリシーベルトを示したICRPの勧告を認め、国内法を整備したのは彼らのはずです。
国家が国際勧告を受け入れて国内法を整備するときには、その道の権威、第一人者、そして専門家を呼びます。もしそのときに呼ばれていなければ「権威、第一人者、専門家」ではありません。
つまり、テレビや週刊誌にでて「年1ミリは無意味」と言っている人は、
1) 日本では専門家として認められていない、
2) 二枚舌
のいずれかです。
【胸のレントゲン】
1年100ミリシーベルトというのは、「胸のレントゲンを1年に2000回」ということです。胸のレントゲンは1回で50マイクロですから、2000回分です。
小学校が土日休みで夏休みなどありますので、年間で200日とすると、小学校に行くごとに10回のレントゲンを毎日、撮ることになります。
(20ミリでも毎日、2回に当たる。)
もし、小学校に登校すると毎日、強制的に10回とか2回とかのレントゲンを全身に浴びるとしたら安心して登校させる父母はおられるでしょうか?
また、今まで校医さんや普通のお医者さんが言っていたこととまったく違うこともわかります。
これまでの医者や専門家の指導とこれほど違うことを、日中、臆面も無く言う人とはどういう人なのでしょうか?
・・・・・・・・・
子供はこのようなことを知りません。私たちが断固、がんばらなければ。
(平成23年7月21日 午後9時 執筆)
どう乗り切るか、毎日、迷っているお母さんに(追加版)
今週日曜日に、どう乗り切るかについて整理をしてみました。
本当は、原発事故の前のように「なにも気にしないで気楽な生活を送ることができる」というのが一番です。はやく国が除染を進めてもとの生活を取り戻して欲しいのですが、それまでは自分で注意して被爆を避けなければなりません。(先回の表をそのまま示します。クリックをすると大きくなります。)
でも、少しずつ汚染が広がっていますし、スーパーに行っても地元の野菜しか売っていないということもあります。
そこで、
1) 本来は悠々、1年1ミリを守れるのが良いのですが、
2) 現実の生活でどこまで我慢ができるのか、
というのを計算してみたのが先回です。
そうすると、
1) 野菜や卵、お茶のようにあまり選べないものは、ある程度は注意しても、汚染されたものを買っても大丈夫、
2) 肉、お米など選べるものは徹底的に選ぶ、
3) 生活全般で少し注意をする、
4) 時々、へまをしてもよい、
ということがわかり、ほっと安心します。
・・・・・・・・・
そのときに調査が行き渡らなかったものは、
1) 豚肉、鶏肉
2) 牛乳
でした。その後、調査を続けていますが、やはり今の段階では、国内産は、
1) 産地がしっかりわかっている福島、関東、宮城以外の豚、
2) 同じく産地がわかっている鶏、
3) 産地偽装があるので、ルートがわかるもの、
に限定されるという悲しい状態です。
だから、じっくり選ぶ時間があれば、外国産(どこのものでも良い)を少し多めに買うようにしてください。
牛乳は相変わらず不明朗で、いくら調べても大手の販売会社はベクレルを言いません。だから、汚染されたもので計算をしています。
またしばらくたったら、状況が変わりますから、そのときはまた計算をします。
・・・・・・・・・
表では1年2ミリまでOKになっているので、それに疑問をもったお母さんもおられますが、これはあくまでも臨時措置で、5ミリに行かないようにこのぐらいの範囲に収めておけば、来年以後、なんとかなります。
3月に情報が行き渡らず、政府やテレビの言っていることを信じて雨に濡れてしまったり、子供を外で遊ばせてしまって、悔やんでいるお母さんもおられます。
それも考えて、ゼッタイに5ミリに行かないような数値で計算をしました。人間、少しのへまはあるものですから、それも考慮しました。
今後は、今回の牛肉のように、多くの人が汚染がどのように進むかを知るようになり、また今の暫定基準が高いことにも気がつきますので、今後は徐々に改善されると予想されます。
台風シーズンで風が吹くと、汚染地帯が広がりますが、同時に人のいない海や山にも拡散しますので、福島や関東の汚れは少しずつ減少していくと考えられます。
これは拡散の原理ですから、おそらくその通りに行くでしょう。それに福島の除染が進むことを期待しています。
(平成23年7月22日 午前9時 執筆)
武田邦彦
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