2013-03-29 22:06:50 0 Comments
日本人の倫理観はゆるいかもと書きましたが
江戸から明治時代までの人が、人の理想の姿としたものに
「君子」という概念があります。
(何千年もかけて中国で練られた人の理想像といっていいかもしれませんね。)
「君子の九思」とされているものがあり、
君子として常に心掛けるべき九つのこと。見るときははっきり見る、聞くときはしっかりと聞く、顔つきはおだやかに、態度はうやうやしく、言葉は誠実で、仕事には慎重、疑問は質(ただ)し、怒りにはあとの面倒を思い、利益を前にしては道義を思う、の九つ。
ーgoo辞書の君子の欄にのっています。貼付けておくので興味のある方は読んでみて下さい。
君子
自分は、いかに小人か。反省しきりです。
なかなか君子にはなれませんが、どんな人がマトモな人なのかの基準にはなりますね。
別に明治時代には人品が卑しい人がいないと言えば嘘になり
中には、神社の御神木を叩き売ろうとた罰当たりな連中も
政府にはいたし、尻馬に乗った商人も腐る程いたそうです
(南方熊楠のエコロジー運動は有名ですね)
いつの世にも、色々な人がいます。だから世の中は廻っている。
本人は良い事しかしない訳だから「楽」でしょうが、
君子だらけの世界では、なかなか人は生きて行けません。
でも理想は理想。ただ、時々、自分を映す鏡としては
充分に役に立つ概念です。