2013/03/29:ブログ

1 / 1 ページ目を表示 最初 | 戻る | 次へ | 最後

2013-03-29 22:06:50 0 Comments

日本人の倫理観はゆるいかもと書きましたが

江戸から明治時代までの人が、人の理想の姿としたものに

「君子」という概念があります。

(何千年もかけて中国で練られた人の理想像といっていいかもしれませんね。)

「君子の九思」とされているものがあり、

君子として常に心掛けるべき九つのこと。見るときははっきり見る、聞くときはしっかりと聞く、顔つきはおだやかに、態度はうやうやしく、言葉は誠実で、仕事には慎重、疑問は質(ただ)し、怒りにはあとの面倒を思い、利益を前にしては道義を思う、の九つ。

ーgoo辞書の君子の欄にのっています。貼付けておくので興味のある方は読んでみて下さい。

君子

自分は、いかに小人か。反省しきりです。

なかなか君子にはなれませんが、どんな人がマトモな人なのかの基準にはなりますね。

別に明治時代には人品が卑しい人がいないと言えば嘘になり

中には、神社の御神木を叩き売ろうとた罰当たりな連中も

政府にはいたし、尻馬に乗った商人も腐る程いたそうです

(南方熊楠のエコロジー運動は有名ですね)

いつの世にも、色々な人がいます。だから世の中は廻っている。

本人は良い事しかしない訳だから「楽」でしょうが、

君子だらけの世界では、なかなか人は生きて行けません。

でも理想は理想。ただ、時々、自分を映す鏡としては

充分に役に立つ概念です。


2013-03-29 18:31:53 0 Comments

老いについて、そろそろ考える時期になりました。

春夏秋冬があるように、人は年をとって行くものです

日々を過ごしているときは、何の変化にも気付きませんが

数年前の写真などを見ると、あれ?と思うような事が多々ありますね

身近にいる人の姿は風景と同じで気付きませんが

あるとき、ちょっとした切っ掛けでハッキリと、

一つの命が晩年に向っている事に直面させられます

人は老いる。生老病死そのものです。

推命家なら長生から始まる十二運を連想し、

死、のあとに続く墓、絶、胎、養の意味を思い

次はどんな星を持って自分は生まれるのか?

わりと楽観的に死の次の段階に期待するのですが、

これを因果律の考え方で計ると、やはり、マトモな

生き方をすることが大切なようです

(この辺のことは仏教での解説が詳しく、興味のある方は地獄についての解説を読んでみて下さい。)

最近、人間の尊厳とか、万物の霊長とか言う言葉が

聞かれなくなりましたね。

もともとはキリスト教的な、人間は神の造形物である

という考え方から、神に愛されるような良い子でなければ

ならないというのがキリスト教的倫理観なのですが

神の権威が落ちれば、倫理という言葉自体が

死語になってしまいます。

さて、日本人の倫理観は?となると、

江戸時代の、女性の絶対数が少ない時代を

経てきたからかもしれませんが

庶民はとてもおおらかだったようです。

武士や大商人の娘さんは政略結婚のための「財」ですから

それなりにだとは思いますが、大名が娘に教養をつけるための

基本書が源氏物語なのですから推して知るべきです。

庶民も上にならえでしょうね。

年をとった話しを書いてきいたつもりですが

いつのまにやら脱線してしまいました。

男女のことわりは、妙にして楽しいものですね。

そして、楽しいがゆえに、与えられ、奪われることの

苦しさは計り難い。誰もが身に沁みていることです。



風に舞い、今日、桜が綺麗に散っていました。

桜吹雪というのでしょうか。とても美しい風景でした。

毎年この季節、我々は、人生をリセットするための

メッセージを送ってもらっているのかもしれません。


1 / 1 ページ目を表示 最初 | 戻る | 次へ | 最後

カレンダー

« 2013 年 03月 »
24 25 26 27 28 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6

アーカイブ

全て
2024 11月 (3)
2024 10月 (2)
2024 09月 (4)
2024 08月 (1)
2024 07月 (13)
2024 06月 (8)
2024 04月 (3)
2024 03月 (2)
2024 02月 (3)
2024 01月 (4)
2023 12月 (6)
2023 11月 (4)
2023 10月 (5)
2023 09月 (11)
2023 08月 (6)
2022 09月 (3)
2020 09月 (1)
2020 07月 (2)
2020 06月 (5)
2020 05月 (9)
2020 04月 (4)
2020 03月 (5)
2020 02月 (4)
2020 01月 (1)
2019 12月 (3)
2019 11月 (4)
2019 10月 (4)
2019 09月 (6)
2019 08月 (10)
2019 07月 (16)
2019 06月 (6)
2019 05月 (6)
2019 04月 (8)
2019 03月 (13)
2019 02月 (11)
2019 01月 (10)
2018 12月 (6)
2018 11月 (6)
2018 10月 (11)
2018 09月 (14)
2018 08月 (7)
2018 07月 (7)
2018 06月 (7)
2018 05月 (7)
2018 04月 (5)
2018 03月 (3)
2018 02月 (4)
2018 01月 (5)
2017 12月 (4)
2017 11月 (3)
2017 10月 (5)
2017 09月 (8)
2017 08月 (7)
2017 07月 (10)
2017 06月 (4)
2017 05月 (1)
2017 04月 (2)
2017 03月 (2)
2017 02月 (1)
2017 01月 (2)
2016 12月 (3)
2016 11月 (3)
2016 10月 (3)
2016 09月 (6)
2016 08月 (16)
2016 07月 (10)
2016 06月 (7)
2016 05月 (3)
2016 04月 (3)
2016 03月 (2)
2016 02月 (6)
2016 01月 (4)
2015 12月 (6)
2015 11月 (4)
2015 10月 (2)
2015 09月 (7)
2015 08月 (2)
2015 07月 (5)
2015 06月 (5)
2015 05月 (4)
2015 04月 (6)
2015 03月 (5)
2015 02月 (9)
2015 01月 (4)
2014 11月 (6)
2014 10月 (15)
2014 09月 (13)
2014 08月 (8)
2014 07月 (1)
2014 06月 (2)
2014 05月 (9)
2014 04月 (5)
2014 03月 (5)
2014 02月 (10)
2014 01月 (9)
2013 12月 (7)
2013 11月 (12)
2013 10月 (10)
2013 09月 (8)
2013 08月 (7)
2013 07月 (11)
2013 06月 (4)
2013 05月 (11)
2013 04月 (5)
2013 03月 (5)
2013 02月 (6)
2013 01月 (5)
2012 12月 (7)
2012 11月 (10)
2012 10月 (8)
2012 09月 (15)
2012 08月 (11)
2012 07月 (17)
2012 06月 (12)
2012 05月 (23)
2012 04月 (21)
2012 03月 (26)
2012 02月 (15)
2012 01月 (13)
2011 12月 (19)
2011 11月 (12)
2011 10月 (17)
2011 09月 (14)
2011 08月 (10)
2011 07月 (23)
2011 06月 (22)
2011 05月 (16)
2011 04月 (8)
2011 03月 (20)
2011 02月 (11)
2011 01月 (15)
2010 12月 (15)
2010 11月 (11)
2010 10月 (27)
2010 09月 (15)
2010 08月 (6)
2010 07月 (6)
2010 06月 (5)
2010 05月 (6)
2010 04月 (15)
2010 03月 (2)


△ページトップへ