2010-05-16 10:53:00 0 Comments
アメリカでのアイパッドの販売から、電子書籍について随分とマスコミが話題にし始めていますね。
だいぶ前からアマゾンなどのインターネットでの書籍販売に町の本屋さんが戦々恐々し、実際本屋の数も減ってきていますが、今度は肝心な本自体の電子化です。本の業界に関わる人にとっては、紙、製本、配送、等販売など、作家と編集以外の分野は生き残るために、それこそ業種替えを迫られるかもしれません。製造ラインやロボットにより熟練工が消えざる終えなかった、かつての風景と同じものですね。本屋さん、表情が暗くなる一方ですね。
都市から離れた所に住んでいる人が、本を読みたいと思っても、本屋は遠く、配達も、オンタイムより遥かに遅れる。それが、手元に電子媒体があれば、読みたいと思った時に、ダウンロードで、すぐ、欲求を満たせる。これは便利の一言です。合理的な生き方を追求した結果としての社会構造の変化なのだと思います。でも、致命的なのは電子媒体はすぐ壊れるといことですね。ちょっと落としただけでもダメだし、水をかければ壊れるし、寒くなれば冷たいしですね。腹立つシーンで本をぶん投げたように、投げれば、あっという間に壊れるし、枕にはできません。(枕にしているのは私だけでしょうか?)
電子媒体と紙媒体と比べるとき、人との関係性の希薄さに愕然とさせられます。今の社会構造とよく似ています。数字が上がらないものは切る。オフとリセットで、そこに捨てられる本体が無い分、気楽で自分を傷つけずに済みます。前にも書きましたが、これはそのうち気が向いたら書こうと思います。