2012-08-25 09:45:18 0 Comments
昨日ひさしぶりに上野の西洋美術館に行ってきました
本当に久しぶりだったようで
移ろう風景の激しさに、目眩を覚える程でした
駅の公園口から横断歩道を渡り
真っ直ぐ進むと右に西洋美術館があり
そこを過ぎて国立博物館に行くのに
大きな噴水広場を抜けて行くのですが
そのロケーションは
大きな噴水広場の向こうに博物館の
古風で重厚なたたずまいが見え、
西洋風庭園美術館の広大さを感じられる
わりと私の好きな景色だったのですが
なんと
公園の大きな噴水は消え、かつての噴水の場所には
整地された田んぼが作られ
緑の稲穂が等分に植えられていました
スタバと、なんとかと言うオープンカフェが作られ
沢山の家族連れが歓談していました
かつて散見していた青テントは見えなくなったようですが
また一つ風景が移ろい消えて行く。
なかなか身に沁みるものです
国立西洋美術館の「ベルリン国立博物館展」を見てきたのですが
フェルメールの「真珠の首飾りの少女」には魅せられました
本物とは本当に凄いものです。
ミュージアムショップに同じ絵のコピーが売られているのですが
この絵の光を性格に再現出来ているものはありません
そのくらい窓から射す光の美しさには息を呑むものがあり
私には少女が恍惚と神と会話しているようにも感じられたのです
コピーだと、その光がただの照明に成り下がってしまう。
壁に飾る小さな鏡に自分を映し、おめかしをしている
少女の日常の風景を切り取っただけなのでしょうが
それ以上のものがこちらに伝わってきてしまう
その描写力が凄いんでしょうね。
彼女の存在に直接触れてしまったような感覚です
この展覧会は東京では
9月17日までだそうです。
本物と出会う事の驚きと、喜びを得た事のない方は
一度ご覧になってください。