2017/12/24:ブログ

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2017-12-24 12:23:39 0 Comments

一般的に我々は「神仏(しんぶつ)」と称し、

神様と仏様を同じに扱っていますが、

神様と仏様は別物です。

「そりゃそうだろ、仏様といやあ、亡くなった人のことで

うちの爺さんもおととい仏様になったばっかりだい。」

と古今亭志ん朝さんの落語にでも出てきそうなセリフになりますが、

成り立ちが違います。

これは仏教的な解釈になりますが

神と仏の一番の違いは、神には寿命があり、仏にはそれが無い。

この辺りは三島由紀の絶筆である「豊饒の海」の4巻の題名で

一般的に知られるようになった「天人五衰」として知られています。

人に比べればはるかに長いものですが、

それでも神(天部)には寿命があると解釈されています。

死んで、そして、輪廻する。

日本の神様も同じですかと問われれば、古事記などで

「黄泉の国」が最初から設定されているということは

死を当たり前のこととして受け入れてきたというのが

事実でしょう。

じゃあ、神社さんに祀られているのはなんですか?

となるのですが、なんなんでしょうね。

実は神社さんのうち最も多いものは

御霊信仰と言われるもので

いわゆる流行病を封じるために、その土地の一部に

病を引き起こす悪霊を鎮めた(封じた)ことによるものだと

言われています。その代表格が八幡様です。

なんせ天皇家の強い強い守り神なんだから、うちの村の

流行病や厄災なんて、簡単に封じてくれるにちがいないと、

全国に広まったとの説もあります。

村の鎮守様クラスの神様であり、割と新しい時代に生まれた

神社さんですね。

それじゃ、お伊勢さんや出雲さんなどの

いわゆる神話時代に作られた神宮、大社クラスの神社は?

となると、いささか勝手が違います。

私は鹿島神宮で気付いたのですが、

鬱蒼とした森、御神木と、清らかな泉、そして磐座(要石)、

鏡、朱に塗られた社殿。

んーん、なんのこっちゃ?

あれれー、推命学に興味のある人じゃ無いのー?と

コナン君に言われそうですね。

そうなんです。

実は全てが五行の象徴で五気が完全に揃っているんです。

それも尽きない形で揃っている。

枯れることのない御手洗池(水)

御神木(木)

生まれ変わる(建て替えられる)朱に塗られた社殿(火)

要石(土)

本殿の神鏡(金)

お伊勢さんも出雲さんも春日さんも

実に立派な神社であればあるほど、この五行五気を

象徴する自然の造化が完璧に揃っていました。

なんか素敵でしょ。

私のような推命家は、ついつい五行五気が完璧に

揃うものを見ると、そこに「人」の姿を連想するのです。

なんせ、人間は五行五気が完璧に備わっている存在だからです。

そこに、人としての「霊(みたま)」が宿り、喜怒哀楽を

生み出している。これらから推論すると

日本の神様はその土地と環境を拠り所として

神命の息吹を繋がれていると考えていいのではないのでしょうか。

逆に言えば、その環境が破壊されている神社さんは見る影もない。

神さんには申し訳ありませんが、その環境さえ続くのであれば

永遠に近い寿命となるのでしょうが、

いつ終わっても不思議でないというのも反面の事実ですね。

明治維新による廃仏毀釈時、環境破壊により、

どれだけの神様たちが拠り所を失い死んでいったか。

本当に無知のなせる業です。

まあ、でも、私が勝手に言っている憶測ですから。

大したことありません。

でもね、風水を学ぶ人が最近増えてきていますが、

同じことが言えるんです。

どんなに好条件の場所に家を立てようが、

ちょっと向こうに背の高い家や、ビルが立ち、道路が少々

拡張されただけでも、好条件が狂ってくる。

さらに、けたたましい騒音の下に住むことになったら、

風水なんて、への役にも立ちません。

二年後のオリンピックに向けて、

これから東京がそんな風になるとのこと、

人の心が荒れなければいいのですが、無理でしょうね。

観光客の銭に目が眩んだ無知の成せる業です。

バブルが弾けて目を覚ましたかと思ったら、

また、調子に乗って、

今度は何を代償に払うんでしょうか。

漫才師に国民のレベルが低いと揶揄されても仕方ないのかもしれませんね。


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