2018-05-24 17:57:54 0 Comments
最近話題の日大アメフト部関係の記者会見を見て
思うのですが、弁護士の腕の差が歴然と出ていますね。
記者会見などの公の場で発言するさいは、
必ず弁護士と予想しうる記者からの質問に対する
予行演習をし、会見に臨むものです。
元選手は満点の受け答えでしたね。
誠実に事実だけを述べ、無垢の姿を演出しました。
実に戦略に長けた真っ当な弁護士先生です。
それに比べ、日大についた先生は多分、
共謀共同正犯としての刑事罰から逃れるために、
「絶対に命じたと言ってはいけない。」
これ一本で通したようですね。
日大法学部は優秀な弁護士先生をたくさん輩出しています。
けれども会見が悪い方に悪い方に取られてしまうのは
監督さんのお人柄なのかもしれませんね。
監督さんが言うように言葉としては実際に言っていないと思います。
が、その意図は確実にあり、コーチ始め皆が、絶対監督の
無言の命令に従ったということでしょう。
この「無言の「明確」な命令」を、どのように証明するのかが、
今後の課題でしょうね。難しい証明です。
確実な証拠がなければ推定は無罪です。
でもね、これまでの積不善が成熟した結果として
このような出来事が起きているとしたら、
長い時間をかけ血の涙を流して積み上げたものが、
根元から崩壊して行きます。
一連の監督側の負の循環を見ると、そう見えてしまう。
易経 坤卦の文言伝より
積善の家には必ず余慶あり、積不善の家には必ず余殃あり。
善なることが積み重ねられ更に成熟していけば、必ず喜び事が生じ、
小さなことでも不善なることが積み重ねられ成熟した時必ず災難が起きる。
そんなこと知ってるよと、皆が皆言うのですが、どうか
「成熟するとき」という、この言葉を味わってください。
何事も成熟し、初めて果実が実るのです。
善なる実も、そうでない実も同じなんです。