今朝は久しぶりに早起きし足を伸ばして林試の森公園まで朝散歩をしてきました。
いやー驚きました。
なんとラジオ体操していたんです。
それも西側の「広い広場」いっぱいにです。
それも、小学生なら、夏休みだもんねとわかるのですが、
中高年の男女が所狭しとですもの、ビックリしました。
そういえば自分もそうだよなーと、
ラジオ体操第一を途中から遊歩道の路肩で何年振りかで
やってきました。ラジオ体操第一が終わったので散歩の続きをと
思った途端、今度は「ラジオ体操第2」と掛け声がかかり、
これはいいやとドロップアウト。
ラジオ体操の命脈は尽きずです。
多少汗ばみながら次は「森の広場」の方に
歩いていくと、今度はそこで十数人の集団が、
踊っていました。
スローな音楽をかけながら、太極拳っぽいのですが、
ちょっと違いましたね。多分、気功法の
一種だと思われます。じっと見るのも失礼なので、
さらに先の「出会いの広場」の方に歩いて行くと、ここでは
馬歩(中国武術の基本の立ち方)のあやしい集団が、
女性の指導者らしき人の元気な掛け声で、
左右の拳を突き出していました。
特徴的なのは、いずれも中高年の集団ということでしょうか。
ん〜と唸りながら、しばらく歩き
大きなセコイアの木の前のベンチに座り、
自販機で買った水を飲みながら、
木々の隙間から射す、強くなりかけのお日様の日差しを
感じていました。
ベンチは4脚ぐらい、遊歩道沿い一列に池の方を
向きながら並べられているのですが、
大きなベンチにほぼ一人の割合で人が座っていました、
遊歩道は人が途切れず、
大体、中高年と少し体格の良い方達はウオーキングで、
細身の中高年と若者はランニングでした。
ペットのお散歩組も結構多く、その中に
おしゃべりに忙しい二人のご婦人方がいたのですが、
そのペットも飼い主そっくりの傍若無人さで、
ベンチに座っている私の足の上を、ちょこちょこと
何もないかのように踏んでいきました。
生き物に触れることなど、こちらからでなければ
滅多にありません。
ワンコから触ってくるなんて朝からラッキーです。
その子は、ちっちゃい黒毛のチワワで毛並みはあまり
良くないのですが、歩き方はまだ若く、
従順にご婦人の後にくっついていました。
もうちょっとブラッシングするだけで、
だいぶ違うのに、ワンコも大変だなーと、
たわいもないことを考えながら、しばらくすると、
一つ向こうのベンチの、キャップをかぶった中高年のおじさんの、
携帯で話す声が聞こえてきたのです。
「親の看護で二人とも大変だよ、女房一人じゃむりだし.......」
(ああ、そうゆう年代なんだ、大変だなー、)
「ガンの転移があるって言われたんだよ。」
(そうだよなー、うちもそうだったし。)
「3から5年だって」
(こりゃ、長丁場だ。でも長すぎないか?)
「そう、余命のこと....82くらいかな。」
(えっ?................。)
よく見るとキャップの中は白髪の紳士で
皮膚にはあまり生気が感じられない方でした。
自分に何かできないか?
十数年前なら、この類の話を聞くと、
よく、こんな風に自分を責めていました。
(ほんと、何もできないくせ、気持ちだけ先走る青二才でした......。)
今は、私自身若くなく、かつてのように青くありません。
歳を重ねたおかげで、
この人には、私の知る以上の情報や知恵やコネがあり、
今できることを精一杯なし、日常を過ごしていることが
わかるようになりました。
私も今できることを一生懸命やらねばと思うのですが、
自分に今できることとは、これ如何に?
一生禅問答です。