2010-07-02 01:12:32 0 Comments
たまには明るい話がないかと身の回りを探していると、水槽のメダカの卵が孵って、ホコリのような大きさの稚魚が一生懸命泳いでいるのを発見した。毎年の今の季節、シュロに卵を産みつけたものを小さな水槽に移して孵化を待つのだが、彼等とのファーストコンタクトはいつも新鮮だ。身近で命の誕生を感じる事は人にとっては不可欠な体験なのかもしれない。
春になり、枯れ枝に新芽が芽吹きやがて花が咲き、葉が茂る。人もまた同じように生じ老い消えて行き、名前だけが残る。
価値観が固定されていた時代、家系、血縁、出処に価値が置かれ、世間体が大事にされて来た。それゆえ、その価値観を傷つける事が最も恥じとされたのだが、それを守る事の苦労、苦痛を考えると価値を捨てた方が遥かに楽だと考える時代に移行してきたように思われる。声の大きい人達の言葉がやはり一番影響力が在る。自分自身の価値観を持つ事がより大切な時代だと思う。