2014-04-21 17:19:05 0 Comments
師匠のクラスで、だいぶ前に「研ぎ直し」の
話をなされたのを思い出して、「滴天随」を
読み返していたのですが、やはり、
なかなか面白いものがありますね。
最初読んだ時はチンプンカンプンだったものが
今では文字通り入ってきます。
別段頭は良くなっていないので
なぜかと?考えてみたのですが、多分、自分が
教える立場に立って、教科書を解説するとき
それぞれの文言に隠された「条件」(または口伝)を
日頃から教室の講義で繰り返ししゃべっているからだと思われます。
使用している教科書の重みと言いましょうか、
この、もったいない感が出てくるまでに随分
時間がかかったなあーと自分の不才を嘆いています。
教室の生徒さんも力量が読めるようになった方達は
参考書として目を通すことをお勧めします。
八字総論などはとても気持ちのよい章です。また
女命論にある三奇二徳虚好話 咸池駅馬半推詳
(三奇とは乙丙丁の三つの干支でこれは奇門遁甲で使われ吉に向かうもの
二徳とは月徳貴人 天徳貴人のことで嘘ですよと書かれています。また
咸池駅馬はだいたい見ておく程度)
この当時から、このような神殺に対する警告を発していたという一次資料ですね。
九鬼盛隆先生が断易真義等あらゆる所で、これらの神殺の生みの親である京房を
弾劾していますが、その罪の深さにゾッとします。
為政者やパトロンに媚(こび)を売り、一時的な名声を得るよりは
「武士は食わねど高楊枝」とシャレるほうが円満な人生だと
思うのですが。