2020/05/04:ブログ

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2020-05-04 11:44:25 0 Comments

昨日「麒麟が来る」を見ていて

斎藤道三が

「大きな国をつくれ、信長とならお前にもできるかもしれぬ」と

光秀へ遺言のような言葉を残しました。

ドラマ前半戦の感動場面のはずですが

「誰も手出しのできない、大きな国。」?

果たしてそんなもの無いぞと現代の世界を見て

一瞬で冷めてしまった。

大きな国ですぐに思い浮かぶのは中国とEU

中国は政治的には問題外です。

権力と暴力があまりにも露骨で経済以外は前近代です。

(ロシアも同様です。)

EUは総面積は中国の半分程度ですが

過去の反省とヨーロッパの英知を集めて

EU基準の安全食品  通貨 行き来も自由な理想の

連合体 人類の叡智として誕生しました。

しかし移民問題が引き金となり

それぞれの国の総合的な許容量の差により

強いられる責任分担や義務に対しての

権利の不平等から破綻が生じ、つい最近

イギリスが離脱しました。



ドラマの道三のセリフは延々と繰り返されてきた

時代を築き老いたるものが若者へ未来を託す、将来は

君らで拓けと、どこかで聞いたセリフです。

ドラマの独自性が見られません。

「大きな国を信長と作れが」ドラマの前半の機軸となる

大きな台詞でありこのドラマの核になることを

意図していると思われるのですが

時代は「大きな国」に辟易し始めているのというのが

私の感想です。

もうちょっと、なかったのでしょうか。





暇に任せて映画やドラマの批評家を最近はしています。

それでも、良い役者さんと良い監督と脚本が揃う時

本当に見応えのある芸術の世界が観賞できるものです。


昨日「仁」先生を放送していましたが、

ラストシーンで仁先生が「お慕い申していました。」と

泣きながら手紙を読んでいましたが、ドラマ史に残る

汚点です。

早いうちから彼女の気持ちを察し自分は違う世界の者だからと

自分の思いを抑え続け、苦楽を共にした

大事な大事な大事な人の手紙を道端のベンチに座り

ペラペラと思い出や自分の感情を喋りながら読む人はいません。

最後の最後に役者さん皆で作り上げてきたリアリテイーを

微塵もなく壊してしまいました。


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