2011-12-09 18:43:10 0 Comments
群馬大学の早川教授のツイッター発言が問題視されています
早川教授は詳細な汚染マップをいち早く公開した事で
知られる先生ですが、表現は行き過ぎだと私も思います
しかし、その底にある熱い思いは理解出来ます
今回の未曾有な事件に対しあまりにも嘘が横行している
(嘘ではなくて根拠の無い楽観視ですね)
放射能の怖い所は、その後何十年も経ってから
健康被害として出て来る所です。どれだけ戦後
「黒い雨」や原爆症を題材にした差別や戦争の悲惨さが
どれだけ声高に叫ばれてきたか、マスコミも政治屋さんも
忘れてしまったのでしょうか。
間違いなく死の灰はこの東京にも降った、
それ以上に現地では降ったのだという事実
を踏まえた上で、万全な除染なり対策をとるべきなのに
これっぽっちの死の灰は安全だとバカな事を言っているから
このような発言がでるのでしょう。
専門家ほどその恐ろしさを知っているはずなのに
可能性でものを言えないと言っている
ならば、震災の津波をどう説明するのか?
何百年に一回の確率のものが目の前に起きたことを。
同様にこの程度の死の灰では人には影響ないという
その先生は何年後かにその影響が出たとき腹を切る覚悟があるのか
無いのならば、安全だとは言ってはいけません
それよりもできるだけ早期の除染と全食品の検査体制を
主張するべきです。
福島県で米から基準値を上回る数値がでました
残念ですと知事が言っていましたが
やはりこれは本末転倒です
風評被害で何を恐れるのか?
恐れるべきは自分が丹誠込めたもので犠牲者が出る事です
大丈夫と思って我が子に与えた食品で我が子が傷ついたときの
親の姿が想像出来ますか?
サリドマイドもヒ素ミルクもカネミ油も経験してるではないですか
恐れるべきはその事です。国が許可したのだから国が悪い
県が許可したのだから県が悪い。それでは悪いかもしれないと
知って出した最初の人は悪くないのでしょうか?
再生復興するためには必ずリハビリが入ります
除染が今やるべき最大のリハビリなのではないでしょうか
以下に竹田先生のブログをそのまま載せます
ミルグラム実験の被害者・・・人間の残酷性
上司から言われて「答えを間違えると弱い電気ショックを与える」という実験をする人.その人は被験者が間違うと電気ショックを与えている内に、被験者が電気ショックに反応しなくなっても、さらに強い電気ショックを与えようとするという心理学の実験が知られている.
「人間は命じられたり、命じられたと錯覚すると、どこまでも残酷になれる」という心理の実験の一つである.
福島原発以後、子供のに対して「大丈夫」を繰り返し、1年20ミリ、給食1年5ミリ、食材1年500ミリと畳みかける文部科学省はまさにミルグラムの実験が当てはまっている人たちのようだ。多くの自治体や市長も同じ残酷さに染まっている.
日本人は子供を大切にした.でも今は、年金、赤字国債、福島原発、世界一の規模の柏崎原発、ウソの温暖化対策と子供を犠牲にして大人がお金を貰おうと必死になっている.私たちは善良で誠実な日本人、子供を第一にする日本人に帰りたいものだ。
群馬大学が憲法で定める学問の自由を逸脱して、「福島の農家の方の感情」を問題にして教授に注意を与えたという。「汚染された食材を法律で定めた限度を大きく超えて食べさせられる子供の感情」との比較はしたのだろうか? 文部科学省や日本学術会議は大学が行った学問の自由の逸脱に関し、声明を出すべきだろう.
(平成23年12月8日)
武田邦彦